令和5年 節分会中止のお知らせ
新型コロナの感染が収まらない今日の状況であることから今年の節分会は中止とさせて頂きます。
毎年たくさんの方が楽しみにされている行事ですが、ご理解頂ける様よろしくお願い致します。
真言宗豊山派日暮山医王寺徳藏院のサイト
新型コロナの感染が収まらない今日の状況であることから今年の節分会は中止とさせて頂きます。
毎年たくさんの方が楽しみにされている行事ですが、ご理解頂ける様よろしくお願い致します。
真言宗豊山派の歴史
真言密教の歴史は、大乗仏教を大成する形で七世紀ごろのインドに始まります。中国に伝わり体系化され、延暦二十四年(805)に弘法大師(空海)が長安(現在の西安)にわたって、恵果阿闍梨から真言密教の教えを授かり、日本へと伝えられました。
弘法大師によって開宗された真言宗は、東寺や高野山を中心に広められ、平安末期の頃に興教大師(覚鑁「かくばん」)によってさらに新しい力が吹き込まれ、根来寺が創建されました。
鎌倉時代には、頼瑜僧正(らいゆそうじょう)によって新義真言宗が成立し、根来寺を中心に栄えましたが、戦国時代の戦渦により、専誉僧正はじめ多くの僧侶が根来寺を離れることになりました。
その後、豊臣秀長公に招かれた専誉僧正(せんよそうじょう)は、奈良の長谷寺で豊山派を興します。派名は長谷寺の山号「豊山」に由来します。
また、江戸時代、五代将軍徳川綱吉公の生母桂昌院により護国寺が建立されました。
宗祖 | 中興 | 派祖 |
弘法大師(空海) | 興教大師(覚鑁) | 専誉僧正 |
774-835 | 1095-1143 | 1530-1604 |
また経文の一字一句に節をつけた聲明(しょうみょう)は広く知られています。お経のほかにもご詠歌(えいか)や和讃(わさん)をお唱えすることがあります。
私たちは、さまざまな祈りや願いをもって生活しています。真言宗では、人々がより良い日々をおくれるように、密教の修法を通じて、その思いを仏様に届けます。
そして、私たち自身の努力と向上心(以我功徳力「いがくどくりき」)、仏さまの大慈悲の力(如来加持力「にょらいかじりき」)、自分を取り巻く一切の環境の力(及以法界力「ぎゅういほうかいりき」)という三つの力が整ったとき、その祈りや願いは成就するのです。
火を焚いて仏さまに供養して祈る「護摩祈願」が代表的です。
ご先祖さまを大切にするということは、自分が今あることに感謝し、また自分自身を大切にしていくことに他なりません。
自分が受けたさまざまな恩に感謝し、供養の誠をささげながら、その功徳を自分のものとせずに、ご先祖さま、そして縁あるすべてのものへと手向けることを、廻向(えこう)といいます。
先祖供養として行われる廻向は、まことに心温まるすばらしい行いといえましょう。
弘法大師は、ものごとを宇宙的な視野でとらえ、深い洞察を加えていくという、大きな世界観をもって、人々の幸せのために、今も私たちを見守ってくださっています。
お大師さまを人生の目標とし、同行二人(どうぎょうににん:お大師さまといつも一緒)という生活をおくることが、真言宗における安心(あんじん)の要となります。
お大師さまと共に力強く「今」を生きてまいりましょう。